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No.11 「24時間な毎日」 E. A. (比文'15)No.11 24 Hours a Day E.A. (College of Comparative Culture 2015)

みなさんは、「1日が30時間あればいいのに」なんて思ったことはありませんか?EAさん

私は高校生の頃、常にそう思っていました。吹奏楽部に入っており、朝練、昼練、放課後練、そして休日練と、家にいるより学校にいる時間のほうが遥かに長い毎日。学校では練習時間を取るために昼休みをゆっくり過ごすことも少なく、いつも何かに向かって走っているような感じでした。

受験生の夏休み、「合格したかったら1日10時間は勉強しなさい」と先生から言われました。しかし、その頃の1日の練習時間は10時間。そこに勉強を10時間もしたら自由な時間は4時間!?一体睡眠時間は何時間になるんだ~!と悩みながらも、自分のできる最大限の努力をしました。

ある時は、疲れからか夕食中にお箸を持ったまま寝ていたことも。湯船につかったまま寝てしまい、あやうく溺れそうになったことも何度もありました。常に部活のことを考え、その中で勉強もして、1分1分がとても貴重な時間でした。でも、今振り返ってみるとそんな毎日が私はとても好きだったように思えます。いつも目標に向かって全力を尽くし、「ああ、頑張ってるな自分」と素直に言えたあの日々が。

そして、晴れて第一志望の比文に入学し、大学生となった私を待ち受けていたのは「自由な時間」のオンパレード。朝、お母さんに叩き起こされることも無し、電車の時間に間に合うためにホームをダッシュすることも無し、空きコマにゆっくりおしゃれなカフェでランチだってできます。サークルは週に3日だけ。予定のない放課後や休日は、お昼まで寝ていても、友達と遊んでも、何をしても良い。まさしく今までとは真逆の、心のどこかで私が憧れていた生活でした。

入学してから半年、そんな毎日が楽しくて楽しくて、とても充実していました。でも、ある時ふと考えたのです、「今の自分に『頑張ってるね』って言えるのだろうか」と。高校生の頃、睡眠時間も削って目標に向かって頑張っていた自分はどこにいったんだろう。そんな考えが頭をよぎるようになりました。

今も昔も変わらず、私が過ごしたいのは、「充実した時間」。でも、「充実」ってなんでしょうか?高校生の時のように忙しい日々を送ること?それとも、とにかく楽しい時間を過ごすこと?実は、何が「良い1日、24時間」なのかは、これを書いている今も正直わかりません。でも、考える中で高校時代も今も変わらないことが一つあることに気づきました。

それは、私の周りには常に恵まれた環境と、尊敬できる人たちが存在すること。「そんなのベタじゃん」なんて思われるかもしれません。でも胸を張って言いたい、自分が心からやりたい、と思うことに出会え、それを追求することのできる環境がある。どんなときも一生懸命で、一緒に努力することのできる人たちがいる。そして、そんな私たちを見守ってくれる人がいる。なんて幸せなことだろう、と。そんな環境の中にいるからこそ、私はいつでも充実した日々を送りたいと思い続けることができるのでしょう。今までも、これからも。

*次回は「音楽とディズニーをこよなく愛する!いつでも頼れるお姉さん」、比文'14のE.Y.さんです!

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