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No.15 「「活力」の源流」古畑翼(比文'15 )No.15 On the Source of Vitality, Tsubasa Furuhata (College of Comparative Culture 2015)

今年(2016)の春学期は新歓委員長とオープンキャンパス委員長、2つの大役を背負って駆け抜けていきました。人の上に立つというのは難しいもので、自分の力不足に自己嫌悪に陥ったり悩んだりしたことも数知れず。そんな時、ふと高校生の頃、生徒会で副会長を務めていた頃の自分を思い返してみると、「あの頃のオレ、頑張ってたんだな」と思わされます。下手すると今よりも有能なリーダーだったかも、と考えることも。決して大きな学校では無かったし、大学でやっていた仕事とは中身も組織も全然違うので一概には言えないですが、少なくとも自信に満ち溢れ、胸を張って突き進んでいたことは確かです。ft

 色々と原因を考えてみた時にふと頭に浮かんだことがあります。高校生の頃、人の上に立って働く時の「活力」というものです。「何かのために頑張る」というようなことではなく、もっと根本的なエネルギー源のようなものがあったのではないか、と。それはズバリ、「家族の支え」ではないでしょうか。ほぼ全ての下宿大学生が同じことを思うでしょう。帰省した時に感じるあの感動を。「朝起きてすぐに朝食が出てくる!!」「え!?昼寝して起きたら晩御飯が出来てる!!」そう、高校生の時にしていた活動の多くはこうした家族の支えがあってこそ成り立っていたことなのです。何を言い出すのかと思えばこんな単純なことかい、と思われるかもしれませんが、これがなかなか侮れない。今年の春、久しぶりに会った地元の友達に「痩せた?」と言われることが多々ありました。実際オープンキャンパスの時に撮った写真を見てみると、春先よりずいぶん頬がこけているのが目に付きました。これを「責任の重さによるストレスだ」と片付けてしまうとことが大きくなりがちですが、大学生になって、毎日3食きっちり食べないことが多くなってきました。朝起きて、授業やミーティングに遅れそうになるから朝食を抜いたり、時間が無いからと言って昼食を抜いたり。「晩御飯にラーメン大盛り食べればカロリー的に釣り合いが取れるだろう」というトンデモ論で食生活というものを考えていた時も。人間の体というものはそこまで単純ではないようです。人は睡眠時間が6時間を下回るとネガティブ思考になるというのを以前どこかで聞いたことがあります。これと一緒で、3食きっちり食べる、というのが人間のメンタルヘルスの根底にあり、生きていく上で不可欠なエネルギーになっているのではないでしょうか。

 

 総じて何が言いたいかというと、大学生が元気100倍、大胆不敵フルスロットルで活動するには規則正しい生活が不可欠である、ということです。社畜大国日本では寝る間も惜しんで、とかボロボロになりながら、という姿が美学とされて、「ナポレオンは3時間しか寝なかった」とか訳の分からないことを言い出す人がいますが、僕らはまず100%のパフォーマンスを発揮するための健全な心身を整え、そこでやっとスタートラインに立てるわけで、最初からナポレオンのような天才と比べても何の意味も無いわけです。今学期、委員長の役職で仕事をして、学類の先生方や事務の人に「顔が疲れてない?ちゃんと休まなきゃだめだよ」と言われたり、レポートを書くためにサテ室で夜を徹したりしているとつい「ああ、オレ頑張ってるな」と思ってしまったことが何度となくありました。今考えてみると、もっと整えるところを整えれば無理をしなくてもよかったんじゃないか?と感じることが多々あります。

 秋学期、委員会の仕事が無くなるので、バイトでもしてお金を稼ごうかなーとも思いましたが、まだまだ学類でやりたいことがたくさんあります。もっともっと楽しいことをたくさん考えて、「新しい比文」を作っていきたいと思います(マニフェストみたいになっちゃってますね)。そんな夢ともいえる目標を達成するためにも、日々自信に満ち溢れて活動していくための「活力」、その源流にスポットを当てた生活を心がけていきたいなぁ、と思います。日々忙しい大学生の皆さんも、ぜひこうした基本の基本に立ち返ってみると、今よりも気持ちが楽になることもあるのではないでしょうか。

 

 

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