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No. 20 「不器用に生きるアイドルの話」 M. K. (比文‘15)No.20 About an Idol Living a Clumsy Life M.K. (College of Comparative Culture 2015)

こんにちは、めっちゃハードルの高いフリが来てしまって困っております。タイトルも微妙に繋ぎにくい単語で来ましたね。

今回は私が去年体験したことについてお話ししようと思います。

 

私は現在、とある部活とサークルに1つずつ所属しています。またサークルの中には班という下部組織がありまして、現在5つの班に在籍しています。部活では(最近全く練習に参加してないですが)副部長、サークルでは会計を務めています。

 

正直めちゃくちゃ忙しいです!!!!!!!!(ここ集中線)

 

一週間の内のほとんどを文化系サ-クル会館で過ごす私ですが、特に忙しかったのが昨年の学祭期間です。

ある団体の一員としてはライブイベントの運営をし、ある団体の一員としてはメイド喫茶の準備・給仕として奴隷のように扱き使われ、ある団体の一員としては会誌に漫画を寄稿し、ある団体の一員としては石の広場をお借りしてアイドルの真似事をさせていただきました。

アイドルの真似事に関してだけは部活・サークルと一切関係がなく、個人的に立ち上げたコピーユニットだったのですが、koi知人に誘われて参加したつもりがいつの間にか責任者になっていました。残りのメンバー集めやユニット名の考案・ロゴの作成、更に実委の説明会への出席やPA業者への連絡をほぼ一人で行い、「アイドルとプロデューサーの兼業……これがセルフプロデュースか……」などと虚ろな目をしながら日々を過ごしていました。もちろんダンスの練習や演出面など、他のメンバーのお力を借りる場面もありました!!!!ありがとうございました!!!!

当たり前ですが、私がやるべきことは上記で挙げた事項には留まりません。学生の本分である学業、加えてアルバイトはそんなことお構いなしで、へとへとになった私を容赦なく普段通り殴りつけてきます。

 

準備段階も大変でしたが、やはり学祭当日の3日間は尋常じゃない忙しさでした。睡眠時間を犠牲に所属する団体のあらゆる活動に奔走し続け、私は人生で初めてモンスターエナジーに手を出しました。でも各活動をやり遂げた時の達成感は、それだけ大きいものとなりました。特にアイドルのコピーユニットは、自分が他のどの活動よりも根幹に関わったこと、そして観てくれた人たちの反応がその場でダイレクトに返ってきたこともあり、その感動も一入でした。

間違いなく人生で一番密度の高い充実した3日間、ひいては準備期間も含めた半年間でした。楽しかったです。でも二度とやりたくないです。

その目まぐるしさからか若干当日の記憶が飛んでいるのですが、「こういうことが積み重なると人は死ぬんだろうな……」とうっすら思ったことだけは記憶しております。文字通り忙殺されていました。

 

このままだとただの愚痴&忙しい自慢になってしまうので、何か価値のあることを言わなければならないと思ったのですが……うーん。

ただ、どうして自分の力量を超えた仕事を背負いこんでしまうのだろうと考えたときに、その原因として「自分の断れない性格」「未来の自分への過信」「高すぎる好奇心」があるのではないかと思い至りました。断り切れずに引き受ける、〆切間際の自分が本気出す、楽しそうだからとりあえず参加する。全部これで説明がつくんです。

心を亡くすと書いて忙しいと読みますが、今振り返ると当時の私は完璧に病んでいました。「趣味」っていうものは好んでやるものであって、しんどくなったらその瞬間に趣味じゃなくなるんですよね。趣味に人生を捧げるのは素晴らしいことだと思うんですけど、その趣味のせいで人生がしんどくなるなら速攻やめるか緩和するかするべきだと思いました。

あと自分はマルチタスクができない人間だとようやく気付いたので、最近は自分の技量をきちんと把握して手広くやらないよう心がけています。

 

これを執筆しながら思い出したのですが、高校時代にも2つの部活を兼部し、それぞれで副部長と会計を務めていました。三つ子の魂百までとも言いますし、多分この先一生何かを背負い続けていく人生なんだろうと思います。

 

 

 

次回は、私が師匠として密かに尊敬しているM.O.さまです!楽しみ!

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