文化地理学を学ぶ人のためにFor Those Studying Cultural Geography
◆文化地理学コース
【コースコンセプト】
文化地理学コースは,場所・空間・地域・環境・生態・景観といった言葉をキーワードとし,フィールドワークを通して世界の諸地域における人々の 生活・文化の諸相を明らかにすることを課題としています。
【履修モデル】
■ 入門演習の推奨科目
フィールドワークに興味のある方は,フィールド文化入門演習1(文化人類学コース)、同2・3(文化地理学コース)を履修してください。また日本・アジア領域入門演習2(日本研究コース)を履修するとよいでしょう。文化現象への切り口は多様ですので,皆さんの関心にしたがって他領域開設の入門演習もおすすめします。ただあまり欲張って履修しようとすると消化不良になりかねません。演習科目は課題も多いですから,計画的に履修しましょう。
■ 概論の推奨科目
入門演習と同様にフィールド文化領域開設の「文化地理学概論」,「文化人類学概論」「民俗学概論」の概論科目を履修するのがスタンダードです。しかしながら1年生のうちはあまり特定の分野に限定せず,多様な関心を育むことも文化地理学を学ぶ上で重要なことです。概論科目については,他領域,他学類開設の科目も自分の関心にしたがって履修してください。
■ 総合科目の推奨科目
各自の関心にしたがって、自由に履修してください。地理学は文理融合の総合科学ですので、理系の科目にもチャレンジしてください。
■ 地理学・フィールドワークを極めたい人のために…
地理学を究めたいアナタに。筑波大学の地理学は日本でも有数の地理学教室です。日本における地理学研究の学術・教育拠点として、優れた研究業績と有意な人材を供給してきました。人文学類や日本語・日本文化学類,教育学類,地球学類などで地理学にかかわる多様な科目が開設されています。ぜひ地理学の海の中に泳ぎだしてください。必ずそこには求めるものが見つかるはずです。以下に他学類開設で地理学関連の科目例を紹介します。
基礎的な科目(1年次向き)
歴史地理学概説a、b(各1.5単位)人文学類
地球環境学B(1.5単位)地球
専門的な科目(2年次以降)
人文学類・史学主専攻・歴史地理学コース
日本歴史地理学講義a、b(各1.5単位)
アジア歴史地理学講義a、b(各1.5単位)
欧米歴史地理学講義a、b(各1.5単位)
歴史地理学研究法a、b(各1.5単位)など
日本語・日本文化学類・文化コース
生活文化の地理(1.5単位)
日本の地誌と生活(1.5単位)など
地球学類・地球環境学主専攻・人文地理学コース,地誌学コース
人文地理学(1.5単位)
地誌学(1.5単位)
地理情報システムA,B(GIS)(各1単位)
世界地誌1~4(各1単位)など
その他
地球学類:地球環境学主専攻における自然地理学関連の科目
教育学類:地域と教育(2単位)
生物資源学類:農村社会学(2単位)
社会工学類:都市計画主専攻における都市計画,土地利用,地域科学関連の科目
芸術専門学群:デザイン主専攻における都市・建築・環境デザイン関連の科目
■ 履修についてのアドバイス
文化地理学コースでは1年生での専門科目履修を積極的には薦めていません。文化地理学コースのカリキュラムは,学生のみなさんに無理なく専門的知識と技術を身につけさせるように各科目に標準履修年次を設定し,講義・実験・野外演習・演習等の科目を提供しています。2年次以降で履修してください。
語学(第1外国語・第2外国語)や体育,情報処理など,1年で履修すべき必修科目は確実に単位取得しておくことを勧めます。
文化地理学をよりよく学ぶためには,文化,社会,経済,あるいは自然環境を対象とする地理学以外の学問分野もあわせて学んでおくことが望ましいでしょう。そのためには他学類の科目も積極的に受講してください。
- 2014年7月25日
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