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No.5 「進撃する『駐屯兵団』の誇り」 Y. S. (比文'14) No.5 The Pride of the Advancing Garrison Corps, Y.S. (College of Comparative Culture 2014)

皆さんは、「進撃の巨人」という漫画を読んだことはあるだろうか。
「進撃の巨人」は、突如現れた不死身で人間を捕食する「巨人」という”天敵”と人類との戦いを描いたマンガである。物語は、巨人から身を守るため人類が築いた巨大な壁が破壊され、混乱に陥るところから始まる。
 
作中では、3つの兵団が登場する。優秀な一握りの人しか入団できず、一番安全な領域で王を守り民を統制する憲兵団と、犠牲を覚悟に巨人の活動領域に踏み込み、調査と人間の活動可能領域拡大を目指す調査兵団、普段は壁の強化と城壁都市の治安維持にあたり、有事の際には市民の避難を補助する駐屯兵団である。読んだことのある方はお分かりになるだろうが、作中では調査兵団が主に扱われ、その他の兵団はあまり大きく扱われない。私はあえて、この兵団の中で最も大きな役割を果たし称賛されるべき兵団は、駐屯兵団なのではないかと声高に主張したい。

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確かに駐屯兵団の仕事は調査兵団に比べると地味だ。調査兵団と異なり、あえて壁の外に挑もうとしない。そのため実践経験値の差から一人ひとりの巨人との交戦能力もどうしても劣ってしまう。調査兵団の方が有能でかっこよく思えてしまうのは分かる。
しかし、駐屯兵団がいなければ、調査兵団は活躍できない。後方の守りがしっかりしているからこそ果敢に壁の外へ攻めていけるのである。壁の中での安全が確保されていなければ、安心して帰ってくることのできる場所がなければ、調査兵団もこのような活躍はできないであろう。進撃の巨人を見るたびに、常に人民の一番近くで、人民のために働く調査兵団こそが一番の功労者なのではないかといつも思う。スポーツなどでよくある話ではあるが、活躍している人の影にはそれをはるかに上回る数の、名もなき影の支えがあるのだということを実感する。このことを忘れずに、生活していきたい。

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