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卒論体験記【日本文学コース】

青木鈴夏(2021年度卒業)

私は「文学作品に見る天変地異へのまなざし―『方丈記』を中心に―」という題目で卒業論文を執筆しました。比較文化学類に来た当初から進みたいと考えていた日本文学コースで、自身がかねてから興味関心を抱いていた、気象や災害、防災も取り入れた研究をしてみたいと思ったからです。私は自分がやりたいと思ったことに向かって突き進んでいくタイプなので、主査の吉森先生にはいろいろとご迷惑をおかけしたかと思います。しかしながら、「これはあなたにしか書けない論文です」と毎度励ましの言葉を頂き、中世文学の執筆者がもつ気象・災害への意識を分析したい、今後の防災にいかせることはないのだろうか、という自分の欲求をかなえられるような研究ができたと思っています。もちろん、自身の知識の不十分な点やさらに調査すべき点なども多々ありましたので、そちらは今後の課題としていきたいと思っています。

比較文化学類では、世界各地の文学に触れたり、テクスト文化学や文化人類学といった当初の関心以上の学びを得られたりと、他領域でも多くのテーマについて考えることができました。これらの学びは卒業論文にも反映できたと思いますし、今後の自分の進路や考え方にも深く関わってくると感じており、非常に充実した学生生活となりました。

 

【指導教員のコメント】

広い視野で、中世の気候、災害と、文学表現にかんする研究に向かっていて(わたしはついてゆくのがやっと、ということも多かったけれど笑)、お話ししていてとてもたのしかったです。

卒論の研究と同時進行で勉強し、気象予報士の資格も取得して、ほんとうにがんばり屋さん!、それを現代の防災にいかすご活躍を期待しています。(吉森佳奈子)

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