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先輩たちの卒業論文体験記Experience Reports on Writing a Graduation Thesis (Alumni )

思想主専攻現代文化コース(現在の先端文化学コース) 中嶋文香さん

画像:中嶋文香さん私は「戦後日本における焼け野原の芸術」という論文を執筆しました。日本の芸術における戦争や空襲の影響について、戦後文学では多く見られた「焼け野原」が、戦後美術においては描かれにくかった理由を、検閲やメディアの問題をもとに考えました。美術史学的な視座と表象文化論的なアプローチを混在させた論文だったので、主指導は比較文化学類の教員、副指導は芸術専門学類の教員にお願いしました。3年の終わりにテーマを決め、4年からは作家への取材、参考資料の読解を行い、10月に第一稿を完成させたので、提出の12月までは余裕を持って先生方とやり取りできました。「思想文化論」では様々な時代の芸術作品を鑑賞し、調べ、記述し、プレゼンテーションをする様々な方法を学び、実践できました。「現代文化論演習」では現代ドイツの記憶論について学んだことで、「想起」が表現に与える影響を知ることができました。

文学主専攻 総合文学(現在の表現文化領域 テクスト文化学コース) 坂田和紀さん

画像:坂田和紀さん私は「神西清の翻訳と創作―言語観とその実践―」という卒業論文を書きました。論文では、堀辰雄の友人で翻訳者や作家であった神西の、「ワーニャ伯父さん」の翻訳と作品集『少年』について直筆原稿や創作ノートも用いて論じました。先行論に乏しく、ロシア語もあり苦労はしましたが先生方のご指導もあってなんとか書き上げるができました。また教員免許のため多く受講した日本文学の授業で研究の基礎を、「欧米文化論演習III」で翻訳論を学んだほか、ゼミ形式の「テクスト文化学研究演習III」で執筆のペースを掴むことができました。

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