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Graduates’ Corner卒業生のコーナー

卒業生からのメッセージ -作家・芸術家-

  マンガ家・クリエイター 横井 三歩
主専攻は総合文学


横井 三歩


今日は偶然の魔法について語ろうと思います。自分はつくば市の隣町の牛久市で育ちました。科学の街というつくば市のイメージはぼくにとって憧れで、「いつかあの街の学校に通いたいなあ」と小さな時から思っていました。そのため、筑波大学に入ったのは必然、あるいは自然の成り行きだったと言ってよいでしょう。
しかし大学入学時点では、クリエイターとして生きる現在の暮らしは想像もしていませんでした。入学後、授業と授業の空き時間に受けた文学の講義で創作の面白さを知ったのがクリエイターになった一番のきっかけでした。もしも空き時間に別のことをしていたら今とは違う人生になっていたはずです。これは本当に偶然の出会いでした。当初は漠然とした憧れだけで大学に通っていましたが、大学2年生になるころには目標もできて、毎日学校に通うのが最高の楽しみになっていました。
偶然が道を切り拓く偶然の魔法。これは自分の例ですが、同じようなことを言っている人は大勢います。「セレンディピティ」という同じような意味の言葉もあるそうです。この学類には沢山の偶然のきっかけがあります。これを読んでいるみなさんのそばにも、偶然の魔法があるはずです。

2019年1月

 


 

  俳人 堀下 翔
筑波大学大学院人文社会科学研究科文芸・言語専攻日本文学領域/2014年度入学、2017年度卒業 
主専攻は日本文学


堀下 翔


もともと高校時代から俳句を作っていましたが、大学一年生の時に新人賞をいただき、俳句の雑誌から作品や文章のご依頼をいただくようになりました。大学在学中に、いくつかの媒体で執筆した俳句の評論が、近々、一冊の単行本になります。原稿を整理しながらその拙さに苦笑しましたが、その端々に、当時受けていた比文の授業で得た知識が見え隠れしているのは嬉しい発見でした。専門だった日本文学の授業で学んだ、文章を正確に、そして細かに読む態度はもちろん、民俗学や西洋の文学理論、戦後美術史など専門外の知識によって、よりよい俳句の解釈を試みることができました。知の越境という学問の醍醐味を体感できたのは比文にいたからこその僥倖だと思います。

2019年1月

 

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